右側二人は読唇術の持ち主?(ネタバレあります)
2011年4月9日 ALFEEALFEE春ツアー『I LOVE YOU』初日静岡公演の感想です。
ネタバレありますので嫌な方はこの後は読まないようお願いします。
3月11日の大震災の後のコンサートツアー。計画停電などの影響で開催できないかも知れないという雰囲気さえありました。
とりあえず関東圏の越谷を延期して静岡公演から始めるという発表が3月末にあり、そしてその初日が本日行われました。
なんとなく通常とはかなり違うものになるという予想がありました。例えば全編アコースティックになるとか、メンバーだけでセットや演出がまったく無いとか…しかしそれはまったく私の妄想でした。
本日行われた公演は言ってみればいつもどおり、本当に普通の公演でした。
例えばMCの回数や話す人とか衣装がえの回数とかエレキギターやバックバンドをフルに使う構成とか…何も変わらないまったくいつもの『THE ALFFE』がステージ上にいました。
本当に普通の公演でした。でもやはり普通ではありませんでした。なんというか…普通であることが本当にすごいと思わせた公演になりました。それが本日の全体的な感想だと思います。
では普通ではなかったのはどこだったかといえば、曲の構成でしょうか?
今回のツアータイトルは『I LOVE YOU』だったのでラブソングが多くなるかと思ってました。一方であのような大震災が起きたのでがんばろうという意思を持ったメッセージソングが多くなるのではないかとも思ってました。しかし…それはまったく当たりませんでした。
ラブソングもメッセージソングもあまり多くなく、むしろALFEEのスタンダートなナンバー、わかりやすく言えばシングルとか番組などのタイアップのついた曲が多かったです。
毎回ツアーの最初の時には1曲目を予想します。当たったり外れたり色々ですが、今回は完全に外れでした。
しかし…イントロが始まった瞬間これは今回の1曲目として妥当な曲だと思いました。
妥当だと思う曲なのに思いもよらなかったのはそれが坂崎氏のボーカルソングだったから。私は100本くらいALFEEのコンサートに行っていますが今まで新曲が出たとき以外で坂崎氏が1曲目だったのは…たぶんなかったんじゃないかな?
それだけではなく今回は全体的に坂崎氏のボーカルソングが多かった。こんなにたくさん坂崎氏の歌を聞いたのは初めてというくらい、少なくとも本編中は一番多かったんじゃないかな?(普段は高見沢氏>桜井氏>坂崎氏という風に坂崎氏の曲は少ない)
あとは定番の曲もあったけれど全体的に最近あまり演奏していない曲が多かった。それも…アレンジが効きすぎて何曲かなかなかわからない状態になってしまった。あれは、ちょっとやりすぎ?と思わないことも無かった。なかなかなじむまで大変そうですね。
あれだけアレンジしまくったくせにアコースティックな曲は1曲も無くすべてバンドで押し切ったという感じでした。なんというか物凄く『普通』という印象、今まで通りいつも通りで行くために『普通じゃないことはしない』ということにこだわった感じでした。その意思がステージ全てを包んでいるのを強く感じました。
震災のことはほとんど触れず。アンコールで『これからの日本のために』三三七拍子をやった(手作りの扇子は壊れそうなのでもう少し丈夫なものでお願いしますw)くらいかな?
そしてラストの曲、新曲でした。おそらく震災後に急遽作った曲、高見沢氏らしいストレートでシンプルな歌詞でした。それだけがいつもと違ったことだったのかもしれません。
私が今日のライブの中で一番印象に残った曲が『祈り』でした。
3月11日私は会社のテレビで海に呑まれる気仙沼港を見ました。仙台市の川沿いの集落が津波に覆われてゆく様を見ました。そしてその翌日の12日に自宅のテレビでその後の瓦礫に覆われたり何も無くなったしまった町の光景を見ました。
その画面を見たとき『祈りの光景だ』と強く感じたことを覚えています。ALFEEの『祈り』という曲は廃墟のイメージを歌っています。といっても戦場の光景なのでしょうけど大災害でもまた同じような光景が作られるのだとあの画面を見て初めて知ったのです。
だから凄惨な被害の光景を見て『祈り』が聞きたいと思いました。同時に『祈り』を今聞きたくないとも思ったのでした。『祈り』の歌詞が被害の光景が痛すぎてそんな相反する思いを抱いたのです。
そして今日の公演で『祈り』を聞きました。メンバーがどういう意図で歌ったのか、それは想像するしかありません。でもきっと何かしらの思いがあったのだろうと信じています。イントロを聴いた瞬間、こみ上げてくるものがありました。泣きませんでしたが目頭が熱くなりました。私は…やはりこの曲を聴きたかったのだろうと思いました。今日の公演で聞けて本当に良かったと思います。
初日ということは色々な部分で垣間見えました。三人のやり取りでも妙に間延びしたり段取りどおりに行かなかったり…まぁそれは回数をこなすごとにこられていくのでしょう。今回はこれでラストなので変わっていく様子が見れないのが残念です。
そしてメンバーの声はやはり初日という感じでした。
高見沢氏は物凄く金属的な声でしたね。キンキンと耳に痛いwまぁがなりが無いのは良いことです。歌っていくうちにまろやかになり負担がかかると割れたりつぶしたりするのでこういうある意味クリアーな声は初日ならではです。
桜井氏はとっても綺麗な声。初日近くはいつもこんな感じです。とても綺麗だけど多少物足りない印象。なんというか張りはあるけど伸びが無いというか…艶が足りないというべきか。すごくクリーンなのは良いんだけど、ね。桜井氏は5・6本こなしたくらいの声が一番良いんだよな~割合静岡はいつも初日近くが多いのでもう少し歌いこんでから来てほしいな、と思ったりします。でも後半にいくにつれいい感じになってましたね。
坂崎氏は二人に比べればよかったんじゃないかな?いつもより曲が多い分よく歌ったなという印象でした。
本日のタイトルはその坂崎氏のMCの言葉。
会場はメンバーの声はマイクとスピーカーを通し響いて聞こえるけど坂崎氏には桜井氏のMCの声が聞こえなかったみたいで『唇の動きを見て』理解しているといってました。(本当かどうかは不明。途中でモニターの音声を上げてましたから)その会話の中で『こっちの二人はドクシンジュツの持ち主だから』と笑いを取ってました。もちろん唇を見ながら会話ができる読唇術ではなくいまだに二人が独身であるという意味が正解です。思わずこの言葉に桜井氏が『上手い!』と声を上げてました。
こういう普通の会話がMCの中で繰り広げられていたことがいつもどおり普通なんだなという印象を強く感じさせたのでしょう。
『普通』であることは素晴らしい事、それを強く強く感じさせてくれた本日の初日公演でした。
ネタバレありますので嫌な方はこの後は読まないようお願いします。
3月11日の大震災の後のコンサートツアー。計画停電などの影響で開催できないかも知れないという雰囲気さえありました。
とりあえず関東圏の越谷を延期して静岡公演から始めるという発表が3月末にあり、そしてその初日が本日行われました。
なんとなく通常とはかなり違うものになるという予想がありました。例えば全編アコースティックになるとか、メンバーだけでセットや演出がまったく無いとか…しかしそれはまったく私の妄想でした。
本日行われた公演は言ってみればいつもどおり、本当に普通の公演でした。
例えばMCの回数や話す人とか衣装がえの回数とかエレキギターやバックバンドをフルに使う構成とか…何も変わらないまったくいつもの『THE ALFFE』がステージ上にいました。
本当に普通の公演でした。でもやはり普通ではありませんでした。なんというか…普通であることが本当にすごいと思わせた公演になりました。それが本日の全体的な感想だと思います。
では普通ではなかったのはどこだったかといえば、曲の構成でしょうか?
今回のツアータイトルは『I LOVE YOU』だったのでラブソングが多くなるかと思ってました。一方であのような大震災が起きたのでがんばろうという意思を持ったメッセージソングが多くなるのではないかとも思ってました。しかし…それはまったく当たりませんでした。
ラブソングもメッセージソングもあまり多くなく、むしろALFEEのスタンダートなナンバー、わかりやすく言えばシングルとか番組などのタイアップのついた曲が多かったです。
毎回ツアーの最初の時には1曲目を予想します。当たったり外れたり色々ですが、今回は完全に外れでした。
しかし…イントロが始まった瞬間これは今回の1曲目として妥当な曲だと思いました。
妥当だと思う曲なのに思いもよらなかったのはそれが坂崎氏のボーカルソングだったから。私は100本くらいALFEEのコンサートに行っていますが今まで新曲が出たとき以外で坂崎氏が1曲目だったのは…たぶんなかったんじゃないかな?
それだけではなく今回は全体的に坂崎氏のボーカルソングが多かった。こんなにたくさん坂崎氏の歌を聞いたのは初めてというくらい、少なくとも本編中は一番多かったんじゃないかな?(普段は高見沢氏>桜井氏>坂崎氏という風に坂崎氏の曲は少ない)
あとは定番の曲もあったけれど全体的に最近あまり演奏していない曲が多かった。それも…アレンジが効きすぎて何曲かなかなかわからない状態になってしまった。あれは、ちょっとやりすぎ?と思わないことも無かった。なかなかなじむまで大変そうですね。
あれだけアレンジしまくったくせにアコースティックな曲は1曲も無くすべてバンドで押し切ったという感じでした。なんというか物凄く『普通』という印象、今まで通りいつも通りで行くために『普通じゃないことはしない』ということにこだわった感じでした。その意思がステージ全てを包んでいるのを強く感じました。
震災のことはほとんど触れず。アンコールで『これからの日本のために』三三七拍子をやった(手作りの扇子は壊れそうなのでもう少し丈夫なものでお願いしますw)くらいかな?
そしてラストの曲、新曲でした。おそらく震災後に急遽作った曲、高見沢氏らしいストレートでシンプルな歌詞でした。それだけがいつもと違ったことだったのかもしれません。
私が今日のライブの中で一番印象に残った曲が『祈り』でした。
3月11日私は会社のテレビで海に呑まれる気仙沼港を見ました。仙台市の川沿いの集落が津波に覆われてゆく様を見ました。そしてその翌日の12日に自宅のテレビでその後の瓦礫に覆われたり何も無くなったしまった町の光景を見ました。
その画面を見たとき『祈りの光景だ』と強く感じたことを覚えています。ALFEEの『祈り』という曲は廃墟のイメージを歌っています。といっても戦場の光景なのでしょうけど大災害でもまた同じような光景が作られるのだとあの画面を見て初めて知ったのです。
だから凄惨な被害の光景を見て『祈り』が聞きたいと思いました。同時に『祈り』を今聞きたくないとも思ったのでした。『祈り』の歌詞が被害の光景が痛すぎてそんな相反する思いを抱いたのです。
そして今日の公演で『祈り』を聞きました。メンバーがどういう意図で歌ったのか、それは想像するしかありません。でもきっと何かしらの思いがあったのだろうと信じています。イントロを聴いた瞬間、こみ上げてくるものがありました。泣きませんでしたが目頭が熱くなりました。私は…やはりこの曲を聴きたかったのだろうと思いました。今日の公演で聞けて本当に良かったと思います。
初日ということは色々な部分で垣間見えました。三人のやり取りでも妙に間延びしたり段取りどおりに行かなかったり…まぁそれは回数をこなすごとにこられていくのでしょう。今回はこれでラストなので変わっていく様子が見れないのが残念です。
そしてメンバーの声はやはり初日という感じでした。
高見沢氏は物凄く金属的な声でしたね。キンキンと耳に痛いwまぁがなりが無いのは良いことです。歌っていくうちにまろやかになり負担がかかると割れたりつぶしたりするのでこういうある意味クリアーな声は初日ならではです。
桜井氏はとっても綺麗な声。初日近くはいつもこんな感じです。とても綺麗だけど多少物足りない印象。なんというか張りはあるけど伸びが無いというか…艶が足りないというべきか。すごくクリーンなのは良いんだけど、ね。桜井氏は5・6本こなしたくらいの声が一番良いんだよな~割合静岡はいつも初日近くが多いのでもう少し歌いこんでから来てほしいな、と思ったりします。でも後半にいくにつれいい感じになってましたね。
坂崎氏は二人に比べればよかったんじゃないかな?いつもより曲が多い分よく歌ったなという印象でした。
本日のタイトルはその坂崎氏のMCの言葉。
会場はメンバーの声はマイクとスピーカーを通し響いて聞こえるけど坂崎氏には桜井氏のMCの声が聞こえなかったみたいで『唇の動きを見て』理解しているといってました。(本当かどうかは不明。途中でモニターの音声を上げてましたから)その会話の中で『こっちの二人はドクシンジュツの持ち主だから』と笑いを取ってました。もちろん唇を見ながら会話ができる読唇術ではなくいまだに二人が独身であるという意味が正解です。思わずこの言葉に桜井氏が『上手い!』と声を上げてました。
こういう普通の会話がMCの中で繰り広げられていたことがいつもどおり普通なんだなという印象を強く感じさせたのでしょう。
『普通』であることは素晴らしい事、それを強く強く感じさせてくれた本日の初日公演でした。
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