いよいよ東京に行く日が来た。
高見沢氏のソロライブにも行くが一番のメインは東京宝塚劇場の雪組公演、トップスター水夏希氏(あえて今は氏と書く)の退団公演を見ることだ。
退団作品のロジェは未だ未見。先日DVDは届いたが結局見ないまま行く事にした。DVDではなく劇場で味わった雰囲気で感想を持ちたいからだ。

水氏は私が宝塚観劇をする切っ掛けになった方。トップになる前から色んな公演を見てきた。それだけに退団ということに深い感慨を抱かずにいられない。
今日最後の公演を見に行く前に水氏がトップスターになってからの主演公演をDVD再生回数順に感想をまとめてみようと思う。

<芝居編>
第1位 ロシアン・ブルー -魔女への鉄槌-
 たぶんダントツの再生回数だと思う。80人もの人数を使う宝塚大劇場公演だからこそ出来るミュージカルだと思う。ナンバーも沢山、ダンスシーンも多くコスチュームもスーツも登場し出演者の殆どに台詞があり名前が出る。(これだけ多くの役名と名前が表示された公演は滅多にないと思う)
 実際セリや盆、銀橋と言った効果演出もよく話もメリハリがあって奥行きもある。2回目の『閣下のパラダイス』までは本当に最高だと思う。この勢いでラストシーンまでいっていたら・・・!私はもしかしたら過去最高の宝塚作品だったと言っていたかもしれない。オープニングから本当に繰り返し何度も再生した。2回目の『閣下のパラダイス』までは!!
 主演の水氏@アルバート的にはあまりおいしくはないのだが(女性陣に弱いしちょっとへたれだし)それをおいても(と言うか主役に比重を置きすぎてバランスの悪い作品が宝塚には多いので・・・)ストーリーもなかなかこっていて面白い。それだけにあのラストは惜しいとしか言いようがない。ファンタジー的な要素を盛り込みながらラストが妙にリアリティを持たせたせいでコメディですら無くしてしまった感が強い。まだ箒で二人空を飛んでブラジル行っちゃったみたいな話の壊し方の方がましだった気さえする。
 だから見るのはいつもオープニングから2回目の『閣下のパラダイス』まで。特にお気に入りは『サバト』と『下げて上げる』。もう何回見たのか・・・500回以上見たと言っても過言ではないかもしれない。

第2位 マリポーサの花
 上のロシアンとはある意味対局にあるような作品かもしれない。意味のある役名の役が幾つあったのか・・・もしかしたら10指で足りてしまうかもしれない。組子には優しくなかったしミュージカルでも殆ど無かった。
 しかし男役水夏希氏にはこの人で見れて良かった!と思わずにいられない。また2番手との相性の良さが魅力を上げたと実感する作品だった。
 宝塚は特殊な劇団でトップがいて2番手がいてと言うふうに立場があって役付が決まる。作品は2の次に来るので作品によってはその魅力とかけ離れた役が当たり何だこりゃ?となってしまうことが結構ある。なかなか立場上位の人が合った作品と出会えないのでこのバランス感はある意味ギリギリではあったが(退団者にはかわいそうではあったが)見れて良かったと思う。
 ちなみにこの作品でよく見るのはオープニングからネロとエスコバルの銀橋までとネロに突き放されたセリアの歌からラスト+ショー&パレード。

第3位 カラマーゾフの兄弟
 星影の人と迷ったけどたぶんこっちの方が多いんじゃないかな?原作があるせいかエリザベート並みにある意味整った作品。ナンバーも多く秀逸で宝塚らしからぬ印象が強いが良いミュージカルだと思う。大劇場公演で無いため出演者は約半分、下級生は何役もこなしているが迫力もあり見応えがある。
 出演者も主な配役がどれもピタリとはまり、ここまで個性ある人々が生き生きとして見えるのも珍しいんじゃないかと感じる。
 繰り返し見るのはオープニング、ミーチャ登場から退場まで、グルーシェニカのナンバー、ミーチャとアリョーシャ(女それは・・・のナンバー)、モークロエのナンバー、大審問官、裁判~イワンが駆け込んでくるまで、ミーチャが母親や親父を思い浮かべるところから『青春の終わりに』+ショー&パレード

第4位 星影の人
 映像の使い方とか現代に合わない部分は数あれど宝塚歌劇としては正当派であり秀逸な作品だと思う。娘役軽視が強い昨今、下級生の娘役まで台詞があり見せ場があるのはやはり花があって良い。話的には多少尻切れトンボではあるがストーリーより『魅せる』と言うことに重点を置く宝塚なら別におかしくないと思う。
 とか色々理由付けしていますがこの作品が好きな一番の理由はトップになった水さんが最初にやった役がこれで良かったなぁと中日劇場で感じたままの印象を味わえるところだったりします。私が見たのは中日公演も半分以上過ぎた頃だったのですが、いっぱいいっぱいの初々しいトップスターの姿が作品に非常に合っていた気がします。トップスターとしては先輩だったとなみちゃんの姉さん女房的な雰囲気も世界観に溶け込んでいましたね。
 好きなのはオープニングから最初の立ち回り、総司と土方とシナちゃんの場面、総司と玉勇の逢い引き場面、日舞、幻想から紅葉の場面、かおりちゃんとシナちゃんのナンバー、ラスト

第5位 エリザベート
第6位 ZORRO 仮面のメサイア
第7位 君を愛してる

DVD1回しか見なかった作品
 ベルサイユのばらジェローデル編
 ソルフェリーノの夜明け
DVD持っていない作品 
 情熱のバルセロナ

色々好き勝手な過去と書いてますね。
DVDで沢山見るから好きな作品というわけでもないでしょうが好きだから見ている部分も多いのも事実。好きな作品順位としても上はあまり変わらない気がします。
いよいよ今日明日とロジェを見るわけですがどの辺りに入ってくるのでしょう。とても楽しみです。
そしておそらく明日の公演が宝塚を見る最後の作品(今のところ)になるかと思います。水さんとともに私の宝塚生活も終わりを告げることになります。2001年から約10年、そう振り返ってみれば色々感慨深い物があります。

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