晦日に月が出る

2009年12月30日 雑記
『晦日に月が出る』というのはあり得ないことを表す言葉だそうだ。もちろんこれは西暦になる前の時代の言い回しであり、現代の暦には当てはまらない。

今は太陽暦であるがかつてこの国は太陰暦だった。太陰暦は月の満ち欠けによって定められる。朔に始まり十五日で満月、そして再び欠けてゆく。晦日は当然朔に最も近いわけだから月はない。気にしたことはなかったがそう言われればなるほどと理解できる。

ところで今年の大晦日は明日であるが、実はこの日満月になるそうなのだ。月齢とは関係のない太陽暦であるので別にそうなっても不思議はないのだが、意外に珍しいことらしい。さらに年が明けた明け方にはわずかだが月食も起こるそうだ。この年の瀬・年明けに珍しいことが2つ重なったわけだ。

今日の新聞でこのことを知ったのだが読みながらふと気になったことがある。太陰暦は月の満ち欠けによって定められた暦なので新月である朔の日を初めとした事には理解できる。しかし太陽歴は何を持って今の1月1日を年の初めとしたのだろう?冬至でも夏至でもその中間の彼岸でもない寒さが厳しくなってくるこの時期をあえて初めとした理由とは?どうせなら春になって種をまく時期を初めにすれば良かったのに・・・などと思ってしまった。

普段当たり前に利用していることも思ったより知らずにいるものだと改めて実感した出来事だった。

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