最近本を買うことが少なくなった。理由はネットで色々文章を読むことが多くなったので本を買ってまで読まなくなったのだ。
だから買うのはもっぱらコミック。しかしそれも最近は減少気味である。私は基本漫画家で読む読まないを決める人間だ。最近の新しい漫画家で惹かれる存在が殆どないため昔からの漫画家の作品が減る傾向に購入数も自然減ってきている。購入金額は変わらない割にここ数ヶ月の○天ブックスの購入金額の5割~9割近く本・雑誌類以外で占めている事からも明らかだ。

それでも時々無性に本が読みたくなる時期がある。ネットで読んでいても本を捲る感触が欲しくなるのか、あるいは音や視覚的刺激を遮断した世界にこもりたくなるのか・・・その辺りの波は自分でもわからないがそういう時は出来るだけ本をたくさん読むことにしている。すでに持っている本を改めて読むこともあるがもちろん新しく購入することもある。

そういう時に読む本は大抵歴史物だ。歴史物の物語だったり人物を取り上げた小説であったりただ単純な歴史書や資料であったり・・・興味があれば種類はこだわらない。地図や資料写真なども(値段が高くて困るが)かなり好きだ。
学生時代は専ら西洋史関係だったが、ここ数年はどちらかと言えば日本史が主流だ。特にここ1年ほどは幕末、主に新選組関係が多い。ネットで検索して読む物もこれに関係したサイトが殆どだ。たぶん創作物がこの辺りが多いのも影響しているのだろう。

歴史物の著書を購入する場合、昔から私は著者が男性であることを確かめて購入する傾向にある。これは学生時代に女性が著者の歴史物がなぜか肌に合わなかったからだ。文体なのか世界観なのか・・・理由は読んだ作者によって変わるが皆駄目だった(外国の女性作家の作を和訳した物は問題ない。駄目なのは日本人女性作家の本)まだ資料的な物は良いのだが物語系になってしまうと殆どお手上げなのだ。

そんなわけで女性だからと言うことで手に取らない著作は数多くあった。

しかし先日久しぶりに西洋史関係の本で女性作家の本を購入した。塩野七生氏の「ローマ人の物語」の文庫を1~3巻まで買ったのだ。

塩野氏の作品は大昔1冊だけ読んだことがある。確かチェーザレ・ボルジア関係の本だったと思う。昔過ぎてどういう印象を持ったのか覚えていないがそれ以上読もうとしなかった事からあまり好まなかったのだろう。
あと私が読んでいた西洋史はスペイン・フランス・オーストリー近辺の中世・近世が主だったのでイタリアのルネサンスそれ以前の歴史には興味がなかったのかもしれない。

そんなわけで塩野氏の作品はほぼ初めての感覚で読み始めた。比較的淡々と書かれているのでそれほど読みにくくはないが、いかんせんあまり詳しくない時代の話なので年号と地理が頭の中で上手く符合しない。
そのため200ページ程度の文庫本を読むのに2時間以上かかってしまった。おまけに私はこの本が元は15冊のシリーズ物の文庫化だと言うことを知らずに買ってしまったためひどく中途半端なところで切れてしまった。(1・2巻は旧本の1巻、3巻は旧本の2巻の1/3の内容だった)

ここ数年日本史関係の本ばかり読んでいたので久しぶりにそれ以外をと思って買ってみたのだが、先を考えればかなり困惑する。現在刊行されている続編だけであと34冊、そしておそらくあと6冊程度刊行されるであろうから計40冊近くになる。読み通すとなると金銭的にも労力的にもまた本棚のスペース的にもかなり負担が考えられる。果たして読み通すことが出来るのだろうか?
どっちかと言えば同じ著者の「レパントの海戦」の方が内容的に興味があるのでこっちの方を先に買ってしまいそうな気がするし・・・

一応本代(DVD含む)として考えている金額は毎月決めてあるので次に買うのは来月以降になる。間が開いてしまうがなるべく本を読む習慣はなくしたくないと思っているので読み始めた以上は最後まで読み通したい。
女性作家だからと変な偏見を持たずにそれを達成できればまた新たな世界が開けるのかもしれないと多少期待している。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索